単純に安いだけの外材・輸入材
世界中で安価な木材が大規模に伐採され、森林破壊されています。アマゾン原生林の伐採の80%が違法とされていて、主な輸出先のひとつが日本です。オーストラリアでは、ユーカリ原生林が日本企業により破壊されてきた事は有名であります。
さて、このように外国森林の生態系の破壊という大きな過ちの他に、実は日本の林業破壊という悪影響を与えました。それは、国産材の価格を低迷させ、林業経営を成り立たなくさせてしまったのです。まさに林業の産業空洞化です。
日本の森は危機的状況
戦後、人工林は増加し、木材需要量の9割を自給できる蓄積量になりました。ですが、現在そのうち7割が保育や間伐が必要で育成途上にあるので、管理が必要な状態です。管理を怠ると、木々の育ちは悪くなり生態系が悪くなり、保水機能も弱く森林としての機能を十分に果たせないものになってしまいます。
荒れた森林は、大雨が降ると地滑りや洪水などの自然災害が起こりやすくなる・・・もしこのままでいくと、日本の林業は破綻し、森の生態系は大きな被害を受け、自然災害が多発し、日本の国民にとっては大変なことになってしまうのではないでしょうか。
食料自給率と木材自給率を上げることはとても大切な事だと思います。自然の杜にたずさわる人たちは、今出来ることから始めています。みなさんも始めましょう。